職員ブログ

自立支援センターまめの樹の職員ブログです。

東京での一人暮らし

f:id:mamenokiogm:20200401073525p:plain


上京して最初に住んだのが板橋区。駅でいうと都営三田線の板橋本町駅です。

 

当時住んでいたアパートの家賃は3万円で、赤羽に住む叔母が選んでくれたアパートでした。

 

自分はあまり育ちがよくなかったので、東京で一人暮らしの条件として、赤羽の叔母の家の近くであることと、叔母が選んだ所に住むというのが父親との約束でした。

叔母の監視下にて生活をする。。。

 

一体どんなアパートなのか??それに周りの環境など全く知らずに上京しました。

上京初日。叔母の付き添いのもと板橋本町に。。


環七と17号が交差するところに駅があり、田舎と違う車の多さと騒音、それと空気の悪さに驚きました。


アパートは駅から徒歩5分くらいのところにありまして。。

「だいわまち…??」

「やまとちょう!!(大和町)」

板橋区大和町…。

 

アパートの前は大きな幼稚園。園児たちの遊ぶ声が聞こえました。


「毎日、元気な明るい声が聞こえていいなぁ。」

 

大家さんを紹介され挨拶。

その後、早速部屋へ。

6畳ひと間、トイレとシャワー室。

 

「ここから東京生活のスタートかぁ。。」

 

叔母は、「いい部屋だろ~?」と。

 

繁華街があるような地域だと、自分が悪さをするのではないかということで、この場所を選んだのだと言う。。。

「うん。どうもありがとう。」

 

部屋の窓を開けると、アパートの前の明るい幼稚園とは打って変わり、一面大きな墓場でした。

 

「うわっ、叔母ちゃん!お墓じゃん!」

 

「あんたは素行が悪くて何するかわからないから、毎日いろんな方に見守ってもらいなさい。」と言う。。。

 

「何が見守られろじゃっ!怖くて仕方ねーはっ!」


「大丈夫よ、慣れるから」と。。。

 

…いやいや、マジ怖いし。

 

一人暮らし初日。

案の定、夜は怖くて窓を開けたくないから換気すらできない。
一人だとたまらなく怖いので、同じく上京してきた友人数人に声をかけても、気味が悪いから行きたくないと遊びに来てくれません。。。

 

ったく、あのくそババァ!なんちゅーデビューをさせんのじゃっ!

 

ところがそんな環境でも、来てくれる友人がたった一人居まして。


こいつだけが俺の光や…。

 

ある日、この友人と部屋でお酒を飲みながら談笑していました。
もう寝ようかとなり、布団を敷き。

友人が寝る前に一服とタバコを吸い始めました。


すると、そのタバコから落ちた火柱が布団に落ちてしまいまして。

 

「あっ。やべっ!」
パンパンと布団を叩いたら、それがまた火柱を左右に飛ばし引火。布団がたちまち燃え始めてしまいました。

 

「ぎゃっ!何してんべやっ!!」
「ひ~っ!水っ!鍋か何かに水いれて早く持ってきて!!」

本当にあっという間に大きな火に。

掛け布団から敷き布団にまで引火。

鍋の水をかけても全く意味がありません。

 

自分はとっさな判断で窓を開け、燃え上がる布団を外に(墓場の方に)放り投げました。

 

これが夜中の1時くらいでした。

外で、ものすごい勢いで燃える布団。。

部屋は火事にならずおさまりましたが、外の布団が燃えていて、風で周りの建物に引火したらマズイ。

 

早く消防車を呼ばなきゃ!!

 

互いに焦ってテンパってるし、今まで消防車など呼んだことなどありません。

「おいっ!消防車って何番にかけるんだっけ!?」
「1、、117っ!!」

 

…ピッピッ…只今より午前…。

 

「アホ!これ時報だよ!」
「えっ!?何番だっけ!?」
「忘れた!とりあえず110番しろ!」
110番って警察だよっ!」
「いーからしろっ!ボケ~っ!」…完全にテンパっていました。。

 

で、結局、警察から消防車を要請してもらい、わずか15分後くらいにパトカーが。それからすぐに3~4台の消防車がサイレンを鳴らして到着。
近所は騒然となりました。

警察が着いた時にすでに布団は鎮火していました。

 

警察、消防、大家さんに事情を説明。
こんこんと注意を受けました。。

そりゃもう、こんこんと。。

 

 

 

翌日、大家から連絡がいった叔母がアパートに来ました。

 

「上京してきて、すぐにこれかっ!!それにお墓に物を放って!!この罰当たりがっ!!」

「いやいや、友だちが…」


「友だちのせいにするなっ!!」

 

結局、このアパートはすぐに退去となり、叔母の家にしばらく下宿することになりました。。

 

今の時代、喫煙者は少なくなりましたが、タバコを吸う方はくれぐれも気をつけてください。

 

布団はヤバイ。本当にヤバイ。1分もかからず、数秒の早さで火が燃え広がる。

 

あ~あれからもう30年か~。。

 

 


文章・T