去年のクリスマス。
残業中に、赤羽に住む叔母から電話がありました。
「今なにしてんの~?電話大丈夫か?」
「おばさんっ!久々じゃん!元気かいな?
てか、コロナでコロンしてね~べなっ?」
「元気だよ~あんた正月はどうしてるの?たまには顔出さんかね。」
「今年は年末年始もないのよ~。毎日仕事さ。」
「年末年始も仕事かいなっ?」
「そーなんだよ、今もまだ仕事中さっ。」
「今も?こんな時間までかっ!?大変やね~。せっかくのクリスマスなのにねぇ。」
「ほげっ?今日クリスマスかいなっ!?」
……今年もコロナで始まり、とにかくドタバタとあっという間に12月。
クリスマスなど忘れるくらい。
いやいや、最近なんか曜日感覚すらない。
「あんたこそ、コロナに気をつけるんだよっ。」
「ありがと。おばさんの元気な声がきけたから良かったよ。おばさんはケーキとか食べたの?」
「ケーキは食べてないよ~。けどね、孫がクリスマスプレゼントくれた。」
「良かったじゃん!何もらったんさ?」
「マフラーもらった。」
「マフラー!?良かったね~!優しい孫だっ。」
……なぜか少し沈黙があり、叔母が……
「昔…。むか~しを思い出しちゃってね~。
あたしが若い頃、死んだじいちゃんと長~い一つのマフラーを二人で互いに巻きっこしてね。
毎日、荒川の土手を歩いてねぇ。毎日毎日。。。」
ジ~ン。。
涙が。。
叔母さん。。
素敵な話しっ!!
俺には最高のクリスマスプレゼントだっ!
「長生きしてくれよっ。落ち着いたら必ず顔出すよっ!」
俺はプレゼント何を持っていこうかな。。
T