先日、5年ぶりにおじの墓参りに行ってきました。
子どもの時~上京するまでずっとお世話になったおじさん。
進路のことも随分と相談にのってもらいました。
墓前では毎回現状の報告をします。
今回はコロナ禍で社会が大変だったこと。
ロシアの軍事侵攻~最近は物価高でみんな生活が厳しいこと等々。。
5年ぶりの墓参りで伝えることも長くなりました。
「おじさん~。世の中、いつ落ち着きますかねぇ??」なんて愚痴も。
おじさんが亡くなったのは自分が29歳の時。
もう20年以上が経ちました。
通夜~葬儀の日も、とても迷惑をかけてしまったのです。。
…生前にあれほどお世話になったおじさんにたいして、死んだ時までこの仕打ちかっ!!…通夜の日に言われた兄の言葉を今でも忘れません。。
はい…。
おじさんが亡くなったのは、ちょうどこの季節。
あの日、年度末で仕事が立て込んでいて、おじさんが亡くなったと連絡を受けたのは夜遅くまで残業していた職場でした。
通夜~告別式は明後日と。
仕事が忙しくて帰省できるかなぁ、、。
あれほどお世話になったおじさんの告別式。
まさか行けないなどと恩知らずの返事が出来るはずもなく。
通夜当日、職場を早退し新幹線に飛び乗り、どうにか間に合いました。
が、、
慌てて出た為、準備も何も出来ず、喪服などは全てレンタルを頼み、現地にて受け取る段取りをしました。
斎場にて、まず親族に挨拶し、そして兄に、、
「あんちゃん。。悪いんだけど香典のお金貸して。」
「はぁっ?」
「急いで出てきたから、お金おろす時間なかったんだよ。」
「なんなんお前~!」
「あっ!あと香典袋も!」
「な、なんだとっ!?」
…時間ギリギリに到着。
そして着いて早々に金貸せ、香典袋出せなどと言う自分に、兄はすでに苛立っていました。。
続けて、
「あのさ、喪服のレンタルが業者から届いてなかった??」
「あぁっ!?なんだオメ~っ!!」
兄の苛立ちは更にエスカレート。。
…で、レンタルした喪服を着てみると、サイズがあってなく、きつくてもうパンパン。。
ズボンのボタンが閉まらず、何とかベルトでそれを隠し。。
ひ~っ!!
咳でもしたひにゃボタンがはち切れそうだっ!!
…式が始まりました。
焼香が自分の番になりまして。
お辞儀をしたその時です。。
…ビリっ!!
なんか嫌~な音がしたのです。。。
はっ!!
尻を触ると、おもいっきりズボンの尻が破れ裂けてしまい、パンツ丸出しになってしまっていたのです!
後ろには兄たちが座っていまして、その瞬間をしっかりと目撃していました。。
「ぷっ!」
顔を下に向けて笑う親族たち。
一方、兄は。。
今でも自分を殴ってきそうな怒りの形相でして。。
や、やばい…。
更にです。。
よりによって、この日に履いていたパンツ(トランクス)が、天才バカボンのキャラパンで、尻の方に『これでいいのだ!』とバカボンパパのセリフがプリントされていた物でした。。←当時、キャラパンが流行っていたもので。。
兄はバッチリこれを見てしまったようで…。
焼香が終わった自分に、
「お前、ちょっと来い!!」
首ねっこを捕まれ、別室に連れて行かれまして。。。
「お前、一体なんなんだ!?おいっ!聞いてんのかっ!!だいたいなんだそのパンツ!!」
…ご、ごめんなさい。。
「なんだって聞いてんだよ、そのパンツ!!何が『これでいいのだ!』だよっ!!」
…本当にごめんなさい。。
てか、何その叱り…。
普通に生きてて「なんだそのパンツ!」なんて怒られた人います~??
…パンツばかりは偶然これで。。パンツまで怒らないで。。
…通夜が終わり、会食の際に集まった親族たちから、
「あなた達おもしろかったは~。静まりかえってる斎場に、『なんなんだそのパンツ!』って怒鳴り声が聞こえるんだも~ん。笑いをこらえるの必死だった~。」と言われ。。
子ども達からは、
「パンツ見せて、パンツ!!」と。。
翌日の告別式は、兄の喪服を借りることになったのですが、本当にドタバタの式でした。。
「あんなに世話になったおじさんにたいして、死んだ時にまでお前はこの仕打ちかっ!!」
…忘れられない兄のセリフ。。
「なんだよ!パンツまで怒るなよっ!わざとじゃね~んだよっ!」
…と逆ギレ気味に言い返した自分のセリフ。。
おじさん。。あの日は本当にごめんなさいね。。
じゃ、また来るからね。。
今回も墓前で頭を下げ、ふと春の香りを感じる自分でした。。
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