最近めっきり出張が少なくなったのですが、地方の田舎町への出張が自分は大好きです。
仕事熱心で働き者なわけでは決してございません…。
駅弁が大好物で、出張先にて購入する駅弁が楽しみで仕方がないのです。
他は自然と触れ合う楽しみも少々。
明日は出張だ~。
そんな時は、資料やら着替えの支度やら…とかよりも、、
明日は岐阜だから、飛騨牛しぐれ寿司を絶対に買おっと。
明日は岡山だから、あなごめし弁当を買わなくちゃね。
…と。。
ちょいと値は張りますが、一つではもの足りず駅弁を二つ購入し、新幹線を降りる時にはお腹ぱんぱんで苦しくて動きたくない、、、なんてことがよくあります。。
なにその出張~。仕事を何だと思ってんの。社会人としてヤバくないですかぁ?
いやいや、駅弁を楽しみにするくらい許してくださいっ!
何種類も、それこそ日本中の駅弁を食べてきたと思いますが、自分の一番は崎陽軒の「シウマイ弁当」です。
「シュウマイ」ではございません。「シウマイ」です。。
基本、シウマイ弁当は東京駅でも大宮駅でも関東圏の駅でしたら販売していますので、行きは必ず崎陽軒のシウマイ弁当。
出張帰りは地元の駅弁。。。というのがパターンです。
もう何年も前のことですが。。
盛岡に出張の際に、やはりシウマイ弁当を購入し、新幹線に乗車。
三列シートで自分は通路側の席で、真ん中が空いていて、窓側には若い女性が座っていました。
さて食べようと思い、シウマイ弁当を出し。。
窓側の女性の方をふと見ますと。。。
その女性も崎陽軒のシウマイ弁当を食べようとしてるではありませんか!
「あっ…」
目が合い、軽く会釈。
「おたくも崎陽軒ですか~」みたいな。。
弁当を開け、
…いただきま~す。
まずシウマイを一つパクっ。
…う、うま~!
思わずニッコリ。
ふと隣の女性を見ると、同じようにニッコリ。
「あっ、、どうも。」
目が合いまた会釈。。
…なにこの空気。。嬉しいやら気まずいような。。
すると女性が、
「シウマイ弁当おいしいですよね。わたし新幹線に乗る時はいつも買うんです。」と話しかけてきてくれまして。。
「はい、自分もそうなんです。駅弁がそもそも大好物なんですが、特に崎陽軒のシウマイ弁当は~。。」みたいな。
話しが弾み、その女性は仙台で下車をしたのですが、その間は過去に食べた駅弁の画像を見せながら、「これもおいしかったんですよ~!」などと駅弁トーク。
女性は都内で仕事をしていて、地元が仙台だと。
今日は里帰りだと。
別れ際に、
「楽しかったです。また都内で会えると嬉しいです。」と名刺をくれました。
一人になり、
「○○さんて言うのか~。。これ、IT関連の会社かな??」と名刺を見ながら…
「いい子だったな~。」とニヤニヤ。。
盛岡に到着。
職場から着信があったので電話に出ると、
「Tさんが持って行った書類の中に、○○会社の見積書がありませんでしたか?金額をもう一度確認したいんですけど。。」
了解、、
バックの中をゴソゴソ~
書類、書類。えっと、、見積書~。
…あった!!
「消費税込みで○○円になってるよ。」
「ありがとうございました。出張、お気をつけて~。」
「ども~。」
翌日。。
仕事を終えて、盛岡駅にて。。
さて、、どの駅弁買って帰るかなぁ。
新幹線に乗車。
駅弁を開ける時に、
「そーいや、昨日出会った○○さん。東京に着いたら連絡してみよっかなぁ。いや…パパ活目的で愛想を振りまいてくれただけかもしれん!いや…そんな子には見えなかった。。てか、本当に連絡したらダメじゃん!」
などと一人で思いながら、名刺をもう一度見ておこうと。。
あれ??名刺がない。。
財布に仕舞ったかな。。
ない!あれっ?
ポケットの中もバックの中もどこにも見つからず。。
あっ!
昨日、駅前でバックの中を慌ててゴソゴソして見積書を出す時に、もしかして名刺を落としてしまったのでは!?
あ~~ぢきしょ~。。
…ガッカリしてる時に、ちょうどメールを受信。
『お疲れ様です。例の見積書なんですが、あの金額でOKが出ました!良かったです~!』
と。。
て、てめ~っ!
昨日、アンタが慌てて見積書を出させるから、その時に名刺落としたべやっ!!
そんなことを思ってメールを打ってしまったので、
『この~っ!せっかくの出会いを~!』と返信してしまい。。
しばらくすると、
『はい?なんですか出会いって?これ、自分への返信ですか?』と。
更に
『うるへ~っ!!!』と送信。
すると、
『ちょっ!なんでキレてるんですかっ!?』と。
はっ!!
あぶね~。また何の為の出張かと。社会人としてどうかと。。そう言われるところだった…。
『ごめん!!寝ぼけてメール返しちゃった!見積り通って良かったね。今帰りの新幹線だったんだよ~。』と再度返信しました。
『夢でも見てたんですか(笑)気をつけて帰って来てくださいね。』と。
…はい…。
たしかに。。
あの出会いは夢のような素敵な出会いでした。
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