職員ブログ

自立支援センターまめの樹の職員ブログです。

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ラーメン屋にて

某日

仕事を一件終えて車で移動、次の現場へと向かう。

しかし次の現場まで時間的に大分余裕がある。
ちょうど小腹も減ったのでラーメンでも食べる事にしました。

 

 

都合よく道路沿いに店を構えたラーメン屋さんを見つけ店の目の前に停車。

ここなら店の中から車を見張れるので駐禁取締りのおじさんが来ても「ごめんなさいすぐどきますので、」と声を掛けられる。

まぁ15分位の事なので見逃して下さいという心境。


店内から車が見やすいよう、
すでに一台停まっている車のすぐ後ろに接近する形で停めました。

前の車は一旦バックすることは無く、そのまま前方に出発出来る訳だから特に問題はありません。

 

その日は肌寒く、そこは味噌ラーメンのお店。

寒い日の味噌ラーメンってなんかいいな〜、なんて思いながら店内に入って注文。
スマホを弄りながらラーメンを待っていると外に一台の車が…

 

その白い車はスーッと僕の車の後ろ…それもギリッギリの、すぐ後ろにピッタリと着けて停車。


「え…?電話かなんかする為に一時的に停めたのかな?」


と思って見ているとガチャっとドアが開きおじさんが出てきた。

そして何とそのままドアを閉めて歩き出すではないか。


「おいまさか…どこか行かないよね?」


と思っていると前に停まっている2台の車の横を通り過ぎ、一度視界から消えた男は再び店の前に現れ、そのままこのラーメン屋に入って来ました。


「はぁ〜?!、、ちょいちょい、何ラーメン食べようとしてるの?
あなたが食い終わるまでこっちの車は出れないじゃない!」


こちらの車はただでさえ前の車に接近して停めているのに、更に後ろからピッタリと…

完全に挟まって動けないサンドイッチ状態。


「おいおい、なに考えてんの?このオッサン、
僕の車の横を歩いたなら見えたよねぇ?
どう見てもあんなピッタリ着けられたら真ん中の車は動けませんよねぇ?
あんた後から来といて、こっちより早くラーメン食えるんか?なぁ食えるのか?って!
、、たく!、、どういうつもりだよ?」


そのオッサンはカウンターテーブルのカーブした向こう、僕の左斜めの位置に座り(入口には背を向ける形)、ラーメンを注文しながらテーブルにスマホやキーを雑に投げ出しました。


「こん〜の、デリカシーの無さ!なんちゅ〜オヤジだ、、、なんちゅ〜、、」


と思いながら見てるとオッサンの電話が鳴り、周囲の事など何も気にせず会話を始めます。


「ほら。これだよ…店内だろうと普通の音量で話す奴だよあんたはさ、、、!
それからあんた、一回も振り返って車を見ようとしないけど、駐禁なんか気にしないタイプならなんであんなピッタリくっつけたのさ!
ほんと意味解らん!」、、

 

 

オッサンの聞きたくもない会話は勝手に耳に入ってくる。


内容は解らないが金の話をしている。


なんとなくオッサンが下の者に金の件で威圧的な態度で命令している。


ちゃんとやっとけ、みたいな会話である。。

…… …

落ち着いて見ると服装は派手目である。

…… …

頭髪は整髪料でしっかりまとまっている。

…… …

スマホを持つ指には宝石の入った指輪を二つしている。

…… …


スマホを持つ手の小指は…無い。


……

…………うん

( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

 

本当は解っていたんだ

 

あなたが店内に足を踏み入れた時から僕は感じ取っていたんだ

『そういう人』だって。


だってオーラが違うんですもの…


何か僕らと違う世界の者と闘っている人のオーラなんですもの…


たかがラーメンを食べるのに…


覚悟が決まってる人のオーラなんですもの…


……… …


僕は出来上がったラーメンを食べ、
その素敵なオジ様もラーメンを食べる。

 

『あの…こちら時間は大丈夫ですので。ゆっくり食べて下さいね?

美味しいラーメンはゆっくり味合わないとですものね!

あ、ニンニク入れると美味しいですよ?


車高そうですよねー、


高級車とあんなに接近出来るなんて、、
自分、光栄ッス!』

 

今日僕は一つ大切な事を学びました。

 


「もう前の車にギリギリに着けて停めるのはやめよう」…と。

(↑なんやそれ)

 


KS